小さい子どもたちのヒーローといえば
アンパンマンですが、
最近、ネットやテレビなどで、子供がアンパンマンの必殺技
【アンパンチ】を真似するようになり、
『将来、子供が暴力的になるのでは???』
という親御さんの意見が見受けられるようになりました。
アンパンチ論争とは?
幼児向け人気アニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)の
主人公・アンパンマンが繰り出す必殺技「アンパンチ」。
一部ネットメディアが配信した記事に端を発し、
(注:ヤフー知恵袋では10年以上も前から、『アンパンマンは
暴力的なのでは?』という様な質問が見受けられます)
「アンパンチ」で、ばいきんまんを倒すシーンを見た幼児が
将来暴力的になる可能性について賛否両論が飛び交っています。
幼児は暴力的になるの?
実際問題、幼児は親のことをよく見ています。
親が使っている言葉を繰り返し使ってみたり、
親の動作を真似したりします。
(当然、片言の言葉の繰り返しであったり、
その動作は未熟なものでありますが・・・)
こうした観点からすれば
暴力的になる可能性は否定できません。
また、幼児にとっては、テレビの世界と現実の世界は別物でなく
同じ一つの世界だと思っているようです
(ある意味サンタクロースの存在を信じているように・・・)。
実際問題、ばいきんまんはアンパンマンの「アンパンチ」で
何度も何度もこらしめられているのに
アンパンマンの仲間たちをいじめにやってくる。
だから、もしかすると・・・
何度「アンパンチ」をしても、大丈夫だと思ってしまうかもしれません。
どうすればいいの?
子どもが暴力的になることを恐れるのならば
親御さんはテレビや絵本で、アンパンマンを
子どもに見せなければよいだけです。
ただ、それだけのことです。
もし、テレビや絵本を見て子どもが
親御さんや兄弟、お友達に「アンパンチ」をするようになったら
そこで教えてあげればよいのです。
例えば
「○○ちゃんはアンパンマンではないから「アンパンチ」はしないでね」
とか
「パパやママ、お友達、etcは、ばいきんまんではないから
「アンパンチ」はしないでね」
というように、
その都度教えてあげればよいのです。
それ(教育)をするのが親の責務です。
だから、アンパンマンの「アンパンチ」だけを切り取って、
『暴力的』というのは、あまりよろしくないでしょう。
逆に
アンパンマンが困っている友達を助けるシーンや
お腹が空いている友達に自分の頭を分けてあげる
優しい心の部分は捨て去ってしまうのでしょうか?
『アンパンマン』のアニメや絵本の世界は
小さな人間世界という味方をすれば、たくさんの学びがあると思います。
・困っている人がいれば助けてあげる
・悪いことをしている人がいたら注意する
・友達を大切にする
などなど
子どもの教育に役立つポイントが、たくさんあるのです。
もし・・・
それでもアンパンマンは暴力的でダメというのならば
赤ずきんちゃんや3匹のこぶたなどの童話や
巷にあふれるアニメやマンガ、
子どもに人気の戦隊モノや仮面ラーダーシリーズ、セーラームーン、
ワンピースだって暴力があふれてる・・・
テレビの番組、ニュースなどに一切触れさせず
親の庇護のもと、純粋培養の子どもに育てるのでしょうか?
果たしてそれが子どもにとって幸せなことになるのでしょうか?
保育園や幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、会社、
住んでいる地域などの人たちと
どのように接していくのでしょうか?
アンパンマンの「アンパンチ」だけを切り取って暴力的とするのではなく
全体像を見て子どもに教えられることはないか考えながら
子どもと一緒に楽しみながら、
アンパンマンを見てはいかがでしょう。