何かの順番を決める時や残ったおやつを誰が食べるか決める時など
様々な場所で繰り広げられてきた【じゃんけん】
「勝つも負けるも運次第・・・」と思われがちですが、
実際にはグー・チョキ・パーの出し方は1/3とはならないようで、
人には出しやすい手、出しにくい手があるようなのです。
人が出しやすいじゃんけんの手は?
ここで桜美林大学の芳沢光雄教授の研究をご紹介いたします。
芳沢教授が学生725人を集めて11567回じゃんけんをさせたところ
学生の手の出し方はグー・チョキ・パーは、
それぞれ1/3とはならなかったのです。
この研究の結果を見ると
最も多いのはグーで4054回(35.0%)、次はパーで3849回(33.3%)、
最も少ないのはチョキで、3664回(31.7%)と、
かなりのバラツキが出ているのです。
統計的にはグーが出やすく、チョキは出にくい。
つまり、パーを出せば勝つ確率が高くなるのです。
また、同じ手を出す「あいこ」となったの場合にも
一定の法則があるようなのです。
教授によれば、学生725人が2回続けてジャンケンした10833回のうち、
同じ手を出す「あいこ」の回数は2465回(22.8%)にとどまったのです。
この結果から、
「あいこ」は出にくい(確率は22.8%)ということがわかります。
勝つためにはどうすればいいの?
まず最初は相手が35.0%の確率で出すグーに勝つ『パー』を出すのがベスト。
そして、「あいこ」になったら(つまり相手もパー)、
相手がパーを出す確率は22.8%なので、相手がグーかチョキを出す確率は
77.2%になります。
グーかチョキに勝つ(または「あいこ」)になるのはグーなので、
この場合は『グー』を出せばいいということになります。
同様に、グーで「あいこ」になった場合は、
相手がチョキかパーを出す確率は77.2%なので『チョキ』を出しましょう。
チョキで「あいこ」になった場合は『パー』を出すのです。
つまり、「あいこ」になったら
今相手が出している手に負ける手を出せば勝つか、
また「あいこ」となって再戦となります。
でも、これは確率の話・・・
『パー』を出しやすい人もいれば、『チョキ』を出し続ける人もいます。
さらに、この研究結果を知っている人とじゃんけんをすれば
延々と「あいこ」が続くことにもなりかねません。
もっといい方法は無いの?
ちょっと訓練が必要ですが・・・
相手の手の動きを観察して出す手を判断するのです。
「じゃんけん~、ポン!」の
「ポン!」で振り下ろす瞬間の手の動きを注意深く見ます。
ほとんどの人が「ポン!」で手を振り下ろす瞬間は
手を握っている『グー』のはずです(例外もあります)。
相手の『グー』の指が少しでも動けば、
出す手は『チョキ』か『パー』になるので、
『チョキ』を出せば、「勝ち」か「あいこ」になります。
まあ、言葉で言うのは簡単ですが、
じゃんけんは負けなければよいので、「あいこ」繰り返しているうちに
手の動きがわかりやすくなり、勝つ確率も上がるはずです。
いかがでしょうか?
まずは身近な人を訓練相手に練習してみてはいかがでしょうか?